- 滑川が誇る世界のフルート。
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桜井フルート製作所は、フルートの世界では知らない人がいないほどの著名なメーカーです。
創業者の桜井幸一郎さんと二人の弟さん、技を受け継ぐ息子さんの秀峰(しゅうほう)さんの4人で制作を行っていて、息子さんの秀峰さんにお話を伺いました。
お父さんの幸一郎さんは鹿児島のご出身で、画家を志して上京。
広告の仕事に就き、フルートメーカーを訪問したとき、「自分にも作れる」と確信し、ほぼ独学でフルートづくりをはじめたそうです。
修練を重ねて作り上げたフルートは、当時世界に名を馳せていた演奏家のJ・P・ランパル氏の目に留まり、氏の勧めで渡米。
フルートの世界的なメーカー「ヘインズ」で腕を磨き上げました。
金やプラチナを使ったフルートも数多く手がけていましたが、20年ほど前、フルート本来のものでありながら、当時は誰も見向きもしなかった木製のフルート製作に着手し、でき上がったフルートを来日したランパル氏が絶賛。
さらにはNHK交響楽団に採用されたことで評価が広まり、世界でフルートの木管ブームが巻き起こりました。
その火付け役となった桜井フルート製作所は、世田谷、町田、嵐山と移り、ここ滑川に居を落ち着けました。
「コンクリートで囲まれたところではいい楽器は作れない」というのが、桜井さんたちの持論。
水辺のある豊かな自然環境は、幸一郎さんが若い時代に修行をした「ヘインズ」の周辺の自然に通じるものがあり、そこで得たモノづくりにおける大切な精神性を養うために欠かせないものだとおっしゃっていました。